孤児院で暮らす子ども達や
貧困層の子ども達は、
何かに打ち込むことや他者と協力して
ひとつのことを達成する経験が
圧倒的に不足しています。
また施設の子ども達の多くは
虐待を受けた経験を持ち、
心に傷を抱えています。
沖縄発祥で日本の武道である
空手の稽古を通じて、
2009年から子ども達のストレスを発散し、
心と体の成長、規律などを
身につける事を目的に
空手のチカラを
実施しています。
2016年現在、
空手のチカラでは
オロンガポ市周辺にある
5施設の子ども達及び
貧困層の子ども達49名が
参加をして
週2回の稽古に励んでいます。
空手のチカラでは稽古を通して
子ども達が達成感、
自己肯定感を得られる事を
大切にしています。
稽古に参加してから半年間は
道着を貰うことが
出来ません。
半年間の出席回数、
稽古施設を見極め、
本当にやる気のある子どもだけが
「道着を貰うための審査」
に挑戦出来ます。
審査合格後に道着を授与。
無料で貰う道着ですが、
子ども達にとっては
半年間の努力で勝ち取ったもの。
達成感とともに道着を
大切にする気持ちを
持ってくれるようになります。
施設や地域に物や
お金ではないニーズがないか
リサーチをしたところ、
施設職員や保護者の声の多くは
「規律を身につけて欲しい」
というものでした。
日本では小さいな子ども達に
規律や礼儀を身につけさせるために
剣道や柔道、空手などの
武道を習う事が良くあります。
NPO法人アクションの代表・横田が
空手の指導員であったため、
2009年に孤児院ジャイラホーム内に
極真会館フィリピン支部
ザンバレス道場を
開設し指導を開始しました。
空手の稽古を継続する中で、
施設内での喧嘩が減ったり、
子ども達が良く眠れるようになったなどの
効果が見えてきたため、
地域にも道場を解放。
2014年からは新たに4施設と提携して
指導員を派遣するほか、
貧困地域の子ども達も
稽古に参加しています。
・ザンバレス道場
(孤児院ジャイラホーム内・常設道場)
・オロンガポ道場
(オロンガポスタジオ内)
PREDA BOYS, PREDA GIRLS,
Social Development Center,
Center for Youthの各施設には
それぞれ週2回指導員を派遣しています。
また定期的に合同稽古を開催する他、
年3回の昇級審査を実施。
フィリピン国内や日本の大会にも
参加しています。
道場責任者
指導員 横田 宗
指導員補佐
Jim Edison Rabaca 二級
指導員補佐
Joshua Maquiran 三級
指導員補佐の二人は
親がいないため
ジャイラホーム内で育ちました。
空手を続けていく中で、
自分たちと同じ境遇の子ども達のために
少しでも力になりたいという想いから
現在は指導員補佐として
各施設の子ども達の指導に
あたっています。