フィリピン・ピナトゥボ火山の噴火で
被災した孤児院
「ジャイラホーム」を訪れたのが
17歳の時。
子どもの時から好奇心が強く、
自分の頭で想像できないことは
実際に体験してみたい
という性格だったので
興味半分で施設を訪問しました。
現地の大工さんや青年達と
一緒に壊れた施設の修復作業。
その後は様々な事情で
施設に入っている子ども達と
言葉が通じないながらも
クタクタになるまで遊びました。
暑い太陽、青い空、
子ども達の声、最高のマンゴー。
23年たった今も
昨日のことのように思い出します。
1ヶ月の滞在を終えて
日本に帰る飛行機の中で
”Smile before open”
と書かれた
子ども達からの手紙を読みながら
ふと自分に一体何が出来ただろうか
と考えました。
思い出すのは空港からタクシー、
電車、高速バス、乗り合いバス、
バイクタクシーと乗り継いで行く途中、
助けてくれた人たち。
暖かく迎えてくれた
孤児院の牧師さんや子ども達。
一緒に作業をした大工さんや
青年達の事でした。
とにかくフィリピンの方達に
お世話になった思い出ばかり。
出会った人たちのために
自分に出来る事がないなら仕方がない。
でも、少しでも出来る事、
可能性があるならやってみたい。
ボランティアや国際協力ではなく、
恩返しとお互い様。
その想いから帰国後に
アクションを設立しました。
以来、23年間フィリピンで
孤児院やストリートチルドレン、
貧困層の子ども達を
サポートする活動を継続しています。
様々な環境に置かれた
子ども達と接する中で
多くの子ども達が夢を持ち、
将来に希望を抱いている事
を知りました。
しかし虐待を受けたり、
貧困状況にある子ども達が
その環境から抜け出す事は
容易ではありません。
施設で育った子ども達に対する
世間の目、貧困の連鎖など
様々な困難が待っています。
そんな子ども達が将来社会で
自立していくためには
どうすれば良いか。
そこに対する一つの形が
でした。
日本の美容師さんたちの協力得て
2011年にはじまった
ハサミノチカラ。
孤児院や貧困地域、小学校での
チャリティヘアカットイベントや
成人式のプロデュースを
実施するなかで
子供たちが手に職をつけたら
将来の自立に繋がるのではないか
という発想から
「ハサミノチカラアカデミー」
がスタート。
ハサミノチカラを皮切りに、
写真のチカラ、
癒しのチカラのプログラムや、
何かに夢中になる事によって
虐待のトラウマや
日々の問題を忘れさせてくれる
ダンスのチカラや
空手のチカラなどの
プログラムが増えて来ています。
活動地域も中部ルソン6州に加え
マニラ首都圏へと広がり
約500名の子ども達が
プログラムに参加をしています。
チカラプロジェクトに参加する事で、
子ども達が自信を持って
社会に出て行って欲しいと思います。
子ども達が夢に向かって努力し
ワクワクする機会を
提供出来るように。
それぞれが持っている可能性を
さらに伸ばせるように。
そのためには
皆さんのチカラがもっと必要です。
ぜひ私たちに
チカラを貸して頂けば嬉しいです。